後遺障害の苦しみ

さて、交通事故による後遺障害の中で、上肢の関節機能が損傷する「上肢機能障害」の疑いがある場合に、どのような条件が揃えば、後遺障害だと認定されるのか説明します。

一番大切なことは、関節機能がダメージを受けた原因であり「器質的損傷」が確認できることが必要です。

それは、診断書などの記載事項だけでは難しく、事故直後に撮影されたMRIを含むレントゲン画像で軟部組織が損傷を受けているのかが確認できるものです。また、交通事故が関連して起きている痛みなのかはっきりとさせなければいけません。

痛みなどは、事故のすぐ後から症状が見られることもあれば、だいぶ経過してから痛みが出始めることもあります。痛ければ痛いと、最初の段階から医師に告げておきましょう。また、「症状固定」と言われている、この先、治療を続行しても回復する見込みがない場合に、関節の変形や融合、組織が損傷を受ける、神経麻痺などの関節機能障害がはっきりと確認できなければいけません。

上肢関節機能障害の認定基準は、一番症状が軽いもので、12級の「1つの関節が機能障害になる」習慣性脱臼や関節が3/4以下に制限されてしまうものから、1級の「両上肢が全廃したもの」関節が全く動かない、可動率が10%以下に制限される、手指全部の用を廃したものまであります。

どちらにせよ、腕などの上肢が動かなくなれば生活に支障をきたしますのでしっかりと保障について話し合う必要があるでしょう。